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車を売ると決めてから「印鑑証明書を取りに行く時間がない」「車検証の住所が昔のまま」と気づいて、引き渡しが1〜2週間延びる人は少なくありません。書類がそろわないと、買取店は名義変更(車の持ち主を書き換える手続き)ができず、入金も遅れます。
この記事では、査定を申し込む前にそろえておく書類を、普通車と軽自動車に分けて整理します。手続きの決まりは国土交通省と軽自動車検査協会の案内で確かめたものだけを書いています。
まず、車検証の「所有者」欄を見ていますか?
書類集めの前に、車検証(自動車検査証)の 所有者 と 使用者 の欄を見てください。ここで、用意する書類が変わります。
| 車検証の所有者欄 | 状態 | まずやること |
|---|---|---|
| 自分の名前 | ふつうに売れる | このあとの表の書類をそろえる |
| ディーラー・信販会社の名前 | ローンの担保として名義が残っている(所有権留保) | ローン会社に残りの金額と手続きを聞く |
| 家族(親・配偶者など)の名前 | 売るには所有者本人の書類が要る | 所有者に書類の用意を頼む |
| 亡くなった家族の名前 | 相続の手続きが先 | 運輸支局か買取店に必要書類を聞く |
所有者がローン会社になっている場合の流れは ローンが残っている車は売れる?(近日公開) にまとめました。
なお、2023年1月から車検証は 電子車検証 に変わり、所有者の氏名・住所などは券面ではなくICタグに記録されています。券面に所有者欄がない場合は、交付のときに渡された「自動車検査証記録事項」という紙か、国土交通省の「車検証閲覧アプリ」で確認できます。
出典:国土交通省 電子車検証特設サイト。確認日:2026年10月25日。
普通車を売るとき、何をそろえればいい?
普通車(白いナンバー・緑のナンバーの登録車)は、名義変更に 実印と印鑑証明書 が必要です。
| 書類 | どこで手に入るか | 注意すること |
|---|---|---|
| 車検証 | 車内のダッシュボード等 | 有効期間内か。車検が切れていると名義変更ができない |
| 印鑑証明書 | 市区町村の窓口・コンビニ(マイナンバーカード) | 発行から3か月以内 のもの。店によって2通求められることがある |
| 実印 | 自分で保管 | 譲渡証明書と委任状に押す |
| 譲渡証明書 | 買取店が用意 | 実印を押す。自分で書くのは署名と押印だけのことが多い |
| 委任状 | 買取店が用意 | 名義変更を店に任せるための書類。実印を押す |
| 自賠責保険の証明書 | 車検証と一緒に保管していることが多い | 車と一緒に次の持ち主へ引き継ぐ |
| リサイクル券 | 車検証入れ | 預託済みの証明。なくても預託状況はネットで照会できる |
出典:国土交通省「車を売買等により名義変更するために必要な書類」(旧所有者は譲渡証明書〈実印〉、発行から3か月以内の印鑑証明書、代理申請の場合は委任状〈実印〉)。確認日:2026年10月25日。自賠責の証明書とリサイクル券は名義変更の申請書類ではありませんが、買取店から引き渡し時に求められることが多い書類です。
自動車税の納税証明書は、店によって求められることがあります。今年度分を払っているか、口座振替の記録やスマホ決済の履歴を確認しておくと話が早いです。
軽自動車は、何が違う?
軽自動車(黄色・黒のナンバー)は、軽自動車検査協会で手続きをします。印鑑証明書と実印は要りません。
| 書類 | 普通車との違い |
|---|---|
| 車検証 | 同じく原本が必要 |
| 申請依頼書 | 買取店が用意。手続きを店に任せるための書類 |
| 住民票の写しなど住所を証する書面 | 新しい使用者が用意するもの。売る側は基本的に不要 |
| 印鑑証明書・実印 | 不要 |
| 自賠責の証明書・リサイクル券 | 普通車と同じく、買取店から求められることが多い |
出典:軽自動車検査協会「名義変更(売買・譲渡・その他)」。確認日:2026年10月25日。
軽自動車は書類が少ないぶん、売ると決めてから引き渡しまでが早く進みやすいです。ただし、車検証の所有者がローン会社や販売店の場合は、その会社の同意が先に必要です(同協会の案内に明記されています)。
住所や名字が変わっている場合は?
引っ越しや結婚で、車検証の住所・氏名 と 印鑑証明書の住所・氏名 が違っていると、そのままでは名義変更ができません。2つをつなぐ書類を足します。
| 変わったこと | 追加する書類の例 | 取れる場所 |
|---|---|---|
| 引っ越し1回 | 前の住所が載った住民票 | 今の住所の市区町村 |
| 引っ越し2回以上 | 住所の移り変わりが載った戸籍の附票、または住民票の除票 | 本籍地の市区町村/前の住所地 |
| 結婚・離婚で名字が変わった | 戸籍謄本(抄本) | 本籍地の市区町村 |
出典:国土交通省「車を売買等により名義変更するために必要な書類」(氏名・住所に変更がある場合は、変更をつなげて証明できる書面〈住民票の除票、戸籍の附票など〉)。確認日:2026年10月25日。
引っ越しが多い人は、戸籍の附票が1枚あれば住所の移り変わりがまとめて分かることが多いので、どれを取るか迷ったら買取店に「車検証の住所はここです」と伝えて相談してください。
書類をなくしたときは、どうする?
なくしても売れなくなるわけではありません。再発行の窓口を知っておけば足ります。
| なくしたもの | 再発行の窓口 | ひとこと |
|---|---|---|
| 車検証 | 普通車は運輸支局、軽は軽自動車検査協会 | 再交付には申請が必要。買取店に代行を頼めることもある |
| 自賠責保険の証明書 | 契約している損害保険会社 | 保険会社名が分からなければ、車を買った店や車検を受けた工場に聞く |
| リサイクル券 | 再発行ではなく、自動車リサイクルシステムで預託状況を印刷して代わりにする | 車台番号などで照会できる |
| 納税証明書 | 普通車は都道府県の税事務所、軽は市区町村 | 求められたときだけでよい |
車検証の再交付は、窓口ごとに必要な書類(申請書、手数料、本人確認など)が案内されています。自分で行く場合は、管轄の運輸支局のページで確かめてから出かけてください。
引き渡しの日に、ほかに用意するものは?
書類のほかに、次のものを車と一緒に渡すと、査定や引き渡しがスムーズです。
| もの | 理由 |
|---|---|
| スペアキー | ないと減額されやすい |
| 整備記録簿(メンテナンスノート) | 点検の履歴が分かる車は評価が上がりやすい |
| 取扱説明書・ナビの説明書 | 次の持ち主に必要 |
| 純正部品(社外品に替えている場合) | 一緒に査定してもらう |
車内の私物(ETCカード、駐車券、CD、チャイルドシート)も忘れずに出してください。とくに ETCカードの抜き忘れ はよくあります。
書類がそろったら、査定を申し込む
書類の段取りが見えたら、査定を申し込みます。複数の店の金額を比べる流れは 中古車を高く売る手順 に書きました。
売ったあとの自動車税の扱いや、自動車保険をどうするかは 車を手放したあとのお金の手続き(近日公開) にまとめています。
次に読む
- 中古車を高く売る手順|一括査定の使い方と「電話が多い」問題の対処法
- ローンが残っている車は売れる?所有権留保の確かめ方と残債の精算(近日公開)
- 車を手放したあとのお金の手続き|税金の還付と保険の中断証明(近日公開)
- 買うときの相場観・売るときの相場観
この記事について
くるま相場ノートは、地方で車に乗る人の目線で、中古車のグレードの違い・年式ごとの変更点・買取相場を表にまとめているサイトです。 相場の数字は出典と時点(2026年10月時点など)を明記し、月1回見直しています。装備や年式の記載は、できる限りメーカー発表や公開資料で確認していますが、年式・仕様によって異なる場合があります。購入・売却の前には現車と販売店・買取店でご確認ください。
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