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地方・自営業・仕事と家庭兼用|軽バン・軽トラ・ミニバン・ハイエース、1台で兼ねるか2台に分けるか
この記事の人:地方・自営業・仕事と家庭兼用
- 45歳、地方で設備工事の個人事業主。妻と中学生・小学生の子ども2人。駐車場は自宅に3台分
- 仕事では工具・資材を毎日積む。現場は片道10〜40km。年間走行は2万km近い
- 今は10年落ちの軽バンを仕事と家庭で兼用。家族4人で出かけるときに狭く、妻からは「もう1台」と言われている
- 気になっていること:「仕事と家庭を1台で兼ねるなら何がいい? 2台に分けるべき?」「軽バンと軽トラ、ハイエースの維持費の差は?」「仕事で使う車は経費にできると聞くが、どう考える?」
自営業は売上や年収の幅が大きいため、この記事では年収の設定を置かず、「事業の利益の中から、車に毎月いくら出せるか」で考えます。
1台で兼ねるか、2台に分けるか
| 1台で兼用(ハイエースバンなど) | 2台に分ける(軽バン or 軽トラ + 家族用) | |
|---|---|---|
| 車両代 | 1台分。ただし大きい車は高い | 2台分。ただし仕事車は安い軽でよい |
| 毎年の税金・車検 | 1台分 | 2台分(軽なら年3万円前後の上乗せ) |
| 家族で出かけるとき | 荷物を降ろす手間。工具のにおい・汚れ | 家族車はきれいなまま |
| 仕事の都合 | 家族の予定と車の取り合いになる | 独立して動ける |
| 故障・車検のとき | 代車がないと仕事も家庭も止まる | もう1台でしのげる |
| 向く人 | 走行距離が多く、家族で出かける頻度が低い | 子どもが大きく、家族の移動と仕事が重なる |
走行距離が年2万kmに近く、家族の予定と重なることが多いなら、2台に分けたほうが結果的に安く済むことが多いです。仕事車は走行距離が伸びて値落ちが早いので、安い軽バン・軽トラを使い切る。家族車は距離が伸びないので売るときに値が残る、という組み合わせです。
選ぶ軸の優先順位(仕事車)
| 優先 | 軸 | この人での考え方 |
|---|---|---|
| 1 | 荷室の広さ・積載量 | 積む物の長さ・高さ・重さで軽バンか軽トラかハイエースかが決まる |
| 2 | 維持費 | 年2万km。燃費差が年10万円近くになる(下の計算) |
| 3 | 価格(総額) | 使い切る前提。年式より「整備されているか」 |
| 4 | 走行距離・年式 | 商用車は10万km超も普通。記録簿とタイミングベルト・ベルト類の交換歴 |
| 5 | 運転のしやすさ | 現場の狭い道、農道。軽なら困らない |
| 6 | 4WD | 現場に未舗装路・冬の坂があるか |
| 7 | 装備 | エアコン、パワステ、自動ブレーキ(年式で有無が違う) |
| 8 | 家族で乗れるか | 兼用なら後席の乗り心地。2台に分けるなら不要 |
候補車種の比較
| エブリイ(スズキ) | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | 軽トラック(ハイゼット/キャリイ) | ハイエースバン(トヨタ) | |
|---|---|---|---|---|
| 種類 | 軽バン | 軽バン | 軽トラック | 1ナンバー商用バン |
| 全長×全幅×全高 | 軽規格、ハイルーフ全高1,910mm | 3,395×1,475×1,890mm | 軽規格 | 車種記事を参照 |
| 荷室・積載 | 最大積載量350kg。荷室長1,910×幅1,385×高1,240mm(先代DA17V発表時の値) | — | 荷台に長物・汚れ物。積載350kg | 長尺物・大量の資材 |
| WLTC燃費 | — | 14.7〜15.6km/L | 車種記事を参照 | 車種記事を参照 |
| 最小回転半径 | — | 4.2m | — | — |
| 毎年の税金 | 軽(貨物)の税率 | 軽(貨物)の税率 | 軽(貨物)の税率 | 1ナンバーは毎年車検 |
| 家族で乗る | 4人乗れるが後席は簡素 | 同左 | 2人まで | 乗れるが大きい。燃料代が重い |
| 向く仕事 | 雨に濡らせない工具・商品。車内で作業 | 同左 | 農業、造園、汚れ物・長物 | 設備・建築で資材が多い。長距離 |
| 当サイトの記事 | — | — | 軽トラック | ハイエースバン |
出典:エブリイ=車選びドットコム 新車カタログ(2024年2月〜、積載量)、MONOist 2015年2月記事(先代DA17V発表時の荷室寸法)。ハイゼットカーゴ=carview カタログ(デラックス、2021年12月〜)、Motor-Fan。確認日:2026年10月18日。「—」は公式資料で確認できなかった項目。軽の貨物(4ナンバー)の軽自動車税は乗用と税率が異なるため、市町村の税額表で確認してください。
維持費の差:年2万km走ると燃費がこう効く
| 車 | 燃費(仮) | 年間燃料代(2万km、170円/L) |
|---|---|---|
| 軽バン | 15km/L | 約226,700円 |
| 軽トラック | 17km/L | 約200,000円 |
| ハイエースバン(ガソリン) | 10km/L | 約340,000円 |
| ハイエースバン(ディーゼル) | 12km/L(軽油は単価が安い。資源エネルギー庁 2026年10月13日時点の全国平均159.6円/L) | 約266,000円 |
燃費は仮の数字(公式燃費ではなく、荷物を積んだ実用の想定)。ガソリン単価は資源エネルギー庁 石油製品価格調査のレギュラー全国平均169.8円/L(2026年8月17日時点)を仮に170円で計算。確認日:2026年10月18日。
軽バンとハイエースの差は、燃料だけで年10万円前後。 ハイエースの積載が本当に必要かどうかで、年10万円の差が出ます。ハイエースの燃料の選び方は ハイエースバンの記事 に書いています。
経費の考え方(一般論だけ)
仕事で使う車の費用は、事業の経費にできる部分があります。ここでは一般的な考え方だけ書きます。具体的な処理は、税理士か税務署に確認してください。
| 考え方 | 内容 |
|---|---|
| 事業で使う割合(按分) | 仕事と家庭で兼用する車は、仕事で使う割合(走行距離や日数で説明できる根拠)に応じた分を経費にする |
| 車両代の扱い | 一度に全額ではなく、数年に分けて経費にする(減価償却)。中古車は新車より期間が短くなる |
| 維持費 | ガソリン、保険、車検、修理、駐車場なども按分して経費にできる |
| 2台に分ける利点 | 仕事専用の車は按分の説明がしやすい。家族車と混ざらない |
| 記録 | 走行距離や使った日を記録しておくと、按分の根拠になる |
「経費にできるから高い車を買う」は順番が逆です。経費にしても出ていくお金は出ていきます。事業の利益から見て無理のない金額が先です。
いくらなら買えるか:計算例(仮の数字・仕事車)
前提(すべて仮):事業の利益から車に回せる額を月5万円と決める(家族車の維持費は別の家計から)、仕事車の維持費は月3万円(燃料 年2万km分、軽貨物の税・車検・保険・タイヤ、修理の積み立て)、頭金は今の軽バンの売却額10万円、48回払い(仕事車は使い切るので短め)、諸費用は車両価格の15%、金利は省略。
| 手順 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| ① 月の上限 | (事業の利益から決めた額) | 5.0万円 |
| ② 維持費 | (前提) | 3.0万円 |
| ③ 支払いに回せる月額 | 5.0 − 3.0 | 2.0万円 |
| ④ 支払総額 | 2.0万円 × 48回 + 頭金10万円 | 106万円 |
| 車両価格の目安 | 106万円 ÷ 1.15 | 約92万円 |
この前提では、軽バンなら比較的新しい年式、軽トラなら新しめの個体(ハイゼットトラック ジャンボは2024年式で買取相場79.3〜103.6万円、2026年10月時点・ユーカーパック)が範囲です。ハイエースを選ぶなら、維持費が月4万円以上になるので③が1万円以下になり、車両予算は半分以下になります。
買うときの注意(商用車)
| 確認 | 理由 |
|---|---|
| 荷室に実際の荷物を積んでみる | 脚立・長尺物・工具箱。「入る」と「出し入れしやすい」は別 |
| 走行距離より整備の記録 | 商用車は距離が伸びる。オイル交換・ベルト・ブレーキの履歴 |
| 下回りのサビ・荷台の傷み | 農業・建築の個体は泥と塩。リフトアップで |
| 4ナンバーの車検周期 | 軽貨物は2年、1ナンバー(ハイエース)は毎年。年間の手間と費用 |
| 自動ブレーキの有無 | 商用車は装備が付いた年式が遅い。軽トラの記事に年式表あり |
売るとき:商用車は「仕事で使われる前提」で値が付く
軽バン・軽トラ・ハイエースは、走行距離が多くても仕事用の需要があり、値が残りやすい車です。特にハイエースは輸出の需要もあります。買い替えのときは、ディーラーの下取りだけで決めず、商用車の買取が得意な店を含めて複数の査定を取ってください。
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この記事について
くるま相場ノートは、地方で車に乗る人の目線で、中古車のグレードの違い・年式ごとの変更点・買取相場を表にまとめているサイトです。 相場の数字は出典と時点(2026年10月時点など)を明記し、月1回見直しています。装備や年式の記載は、できる限りメーカー発表や公開資料で確認していますが、年式・仕様によって異なる場合があります。購入・売却の前には現車と販売店・買取店でご確認ください。
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