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中古車の予算はいくらが妥当か:年収・家族・住む場所から決める考え方
「年収の半分まで」という目安をよく見かけますが、同じ年収500万円でも、地方で駐車場が無料の人と、都内で月3万円の駐車場を借りる人では、車に回せるお金がまったく違います。子どもの人数、通勤距離、雪が降るかどうかでも変わります。
この記事では、「年収の何割」ではなく、「毎月いくらまでなら車に使えるか」から車両価格を逆算する考え方を、式と表で示します。そのうえで、家族構成・年収・住む場所が近い人の記事(ペルソナ記事)に進めるようにしています。
まず、年収に対する予算の目安はどう言われている?
中古車販売や車情報の大手サイトでは、次のような目安が書かれています。
| 目安 | 内容 | 書いているサイト |
|---|---|---|
| 購入予算は年収の5割以下 | 諸費用(車両価格の1〜2割)を含めた総額で考える | ガリバー「車の購入予算は年収の何割が目安?」 |
| ローンを組むなら年収の3〜4割 | 住宅ローンなど他の返済と合わせて年収の3割までが返済の目安 | 同上 |
| ローン総額は年収の半分程度 | 利息や他の支払いを考えて余裕を持つ | グーネットマガジン「車を購入する際の予算はいくらが妥当?」 |
確認日:2026年10月18日
これらは「上限の目安」であって、「ここまで使っていい」という意味ではありません。実際には、毎月の維持費を先に見積もり、残りで車両価格を決めるほうが失敗しにくいです。次の式で考えます。
予算を決める式:月々いくらなら車に使えるか
① 月に車に使える上限 = 世帯の手取り月収 × 車に回せる割合(仮:10〜15%)
② 毎月の維持費 =(自動車税 + 任意保険 + 車検の積み立て + 燃料代 + 駐車場代 + タイヤ等)÷ 12
③ 支払いに回せる月額 = ① − ②
④ 車両の予算(総額) = ③ × 返済回数(仮:60回)+ 頭金 − 諸費用(車両価格の1〜2割)
※「車に回せる割合」は決まりがありません。住居費・教育費が重い家庭は10%以下、独身で家賃が安い人は15%を超えても回ることがあります。この記事では仮に10〜15%として計算します。 金利は簡単にするため式から外していますが、ローンを組む場合は金利分だけ④が小さくなります。
計算例(仮の数字)
前提:世帯の手取り月収30万円、車に回せる割合12%、維持費が月2.5万円、頭金20万円、60回払い、諸費用は車両価格の15%。
| 手順 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| ① 月の上限 | 30万円 × 12% | 3.6万円 |
| ② 維持費 | (表で見積もり) | 2.5万円 |
| ③ 支払いに回せる月額 | 3.6 − 2.5 | 1.1万円 |
| ④ 支払総額 | 1.1万円 × 60回 + 頭金20万円 | 86万円 |
| 車両価格の目安 | 86万円 ÷ 1.15(諸費用分) | 約75万円 |
同じ手取り30万円でも、維持費が月1.5万円で済む軽自動車なら ③ が2.1万円になり、車両価格の目安は約127万円まで上がります。維持費を1万円減らすと、車両予算が50万円以上変わるのがこの式のポイントです。
維持費の内訳はいくら? 公的な料金表の数字
維持費のうち、税金・自賠責・重量税は公的な料金表があるので正確に出せます。任意保険・燃料・駐車場は人によって違うので、自分の条件で入れてください。
毎年かかる税金(自動車税種別割・軽自動車税種別割)
| 区分 | 年額 | 備考 |
|---|---|---|
| 軽自動車(自家用乗用) | 10,800円 | 2015年4月以降の新車。2015年3月以前の初度検査は7,200円 |
| 1,000cc以下 | 25,000円 | 2019年10月以降に初回登録した車 |
| 1,000cc超〜1,500cc以下 | 30,500円 | 同上(2019年9月以前の登録は34,500円) |
| 1,500cc超〜2,000cc以下 | 36,000円 | 同上(同 39,500円) |
| 2,000cc超〜2,500cc以下 | 43,500円 | 同上(同 45,000円) |
| 2,500cc超〜3,000cc以下 | 50,000円 | 同上(同 51,000円) |
出典:総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」、総務省 軽自動車税(種別割)の税率資料。確認日:2026年10月18日。新車登録から13年を超えた車はこれより高くなる「重課」があります(中古の古い年式を買うときは要確認)。市町村によって軽自動車税を上乗せしている場合があります。
車検のときにかかる法定費用(2年ごと)
| 項目 | 軽自動車 | 普通車(例:車両重量1.0〜1.5t) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 自動車重量税(2年) | 6,600円 | 24,600円 | エコカー外・13年未満の額。13年経過で軽8,200円/普通車34,200円、18年経過で8,800円/37,800円 |
| 自賠責保険(24か月) | 17,540円 → 18,660円 | 17,650円 → 18,560円 | 2026年11月1日以降に始まる契約から右の金額 |
| 印紙代・検査手数料 | 数千円 | 数千円 | 持ち込み方法で異なる |
出典:国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表」(継続検査時・2年自家用)、損害保険料率算出機構の自賠責基準料率改定(2026年4月30日届出、JAF Mate 2026年7月2日記事で確認)。確認日:2026年10月18日。重量税は車両重量0.5t刻みで、0.5t以下8,200円、〜1.0t 16,400円、〜1.5t 24,600円、〜2.0t 32,800円。これに整備費用(点検・部品交換)が加わります。
人によって違う費用(自分の条件で入れる)
| 項目 | 考え方 | 目安の出し方 |
|---|---|---|
| 任意保険 | 年齢・等級・車両保険の有無で数倍違う | 車種を決める前に一括見積もりで比べる |
| 燃料代 | 年間走行距離 ÷ 燃費 × ガソリン単価 | 資源エネルギー庁の調査でレギュラー全国平均は169.8円/L(2026年8月17日時点)。仮に170円で計算 |
| 駐車場代 | 地方の持ち家なら0円。都市部は月1〜3万円以上 | 近所の月極の表示価格をそのまま入れる |
| タイヤ・消耗品 | 夏タイヤ4〜5年に1回、雪国は冬タイヤも | 年に数万円を積み立てる前提で |
燃料代の計算例(仮):年間1万km、燃費20km/Lなら 10,000 ÷ 20 × 170円 = 年85,000円(月約7,100円)。燃費が12km/Lなら年約142,000円で、差は年57,000円です。
年収の「平均」はどこを見ればいい?
ペルソナ記事では「世帯年収400〜500万円」「年収300万円」のような設定を使います。自分がどのあたりかを見るための公的統計です。
| 統計 | 数字 | 出典 |
|---|---|---|
| 給与所得者の平均給与(1年勤続) | 478万円(男性587万円、女性333万円) | 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(2025年9月公表) |
| 1世帯当たり平均所得(全世帯) | 536万円(中央値410万円) | 厚生労働省「2024年 国民生活基礎調査」(2023年の所得) |
| 児童のいる世帯の平均所得 | 820.5万円 | 同上 |
| 高齢者世帯の平均所得 | 314.8万円(うち公的年金・恩給が63.5%) | 同上 |
| 世帯主29歳以下の世帯 | 336.4万円 | 同上 |
| 世帯主30〜39歳の世帯 | 605.7万円 | 同上 |
| 世帯主40〜49歳の世帯 | 739.8万円 | 同上 |
| 世帯主60〜69歳の世帯 | 612.1万円 | 同上 |
確認日:2026年10月18日。「平均」は高所得の世帯に引っ張られるため、全世帯の中央値(410万円)のほうが実感に近い人が多いです。
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家族の人数・年収・住む場所・雪の有無で、選ぶ軸と予算が変わります。近い人の記事から読んでください。
| 住む場所 | 家族 | 世帯年収(設定) | 記事 |
|---|---|---|---|
| 地方 | 子ども2人の4人家族 | 400〜500万円 | スライドドアのミニバンか、軽ハイトワゴンか |
| 地方 | 共働き・子ども1人 | 600万円 | 2台持ちの「2台目」をどう選ぶか |
| 地方 | 単身20代 | 300万円 | 通勤用は軽か小型車か。燃費と保険料 |
| 都内 | 単身30代 | 500万円 | 駐車場代が高い。本当に車が要るか |
| 都内 | 夫婦+子ども1人 | 700万円 | コンパクトなスライドドア車と駐車場のサイズ制限 |
| 地方 | 60代夫婦 | 年金+パート | 運転のしやすさ・安全装備・維持費重視 |
| 地方 | 自営業・仕事と家庭兼用 | (売上規模で変わる) | 軽バン・軽トラ・ミニバンの兼用 |
| 雪国 | 子育て世帯 | 500〜600万円 | 4WDは要るか、スタッドレスの費用 |
予算を決める前に、今の車の相場を見る
乗り換えの場合、今の車がいくらで売れるかで、頭金が変わります。 下取りに出す前に、年式×走行距離の相場を見ておくと、上の式の「頭金」に現実的な数字を入れられます。買う価格と売る価格の差がなぜ生まれるかは 買うときの相場観・売るときの相場観 にまとめました。
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この記事について
くるま相場ノートは、地方で車に乗る人の目線で、中古車のグレードの違い・年式ごとの変更点・買取相場を表にまとめているサイトです。 相場の数字は出典と時点(2026年10月時点など)を明記し、月1回見直しています。装備や年式の記載は、できる限りメーカー発表や公開資料で確認していますが、年式・仕様によって異なる場合があります。購入・売却の前には現車と販売店・買取店でご確認ください。
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